As of 24/12/03
「報恩講」とは、宗祖親鸞聖人の御命日(11月28日)に当たって勤める聞法・念仏の集会であり、真宗門徒にとっては1年中でもっとも大切な仏事である。宗祖親鸞聖人の教えに遇い、自らの依りどころを教えていただいた御恩に報謝し、教えを聞信して、ともに念仏申す身となっていくことを誓う。
ご本山の東本願寺では、宗祖親鸞聖人の御命日までの1週間(11月21日から11月28日まで)の間報恩講が勤められる。11月25日には親鸞聖人のご生涯を著した「御伝鈔」拝読され、また御満座の11月28日には体を力強く前後左右に動かしながら念仏と和讃がよまれる「坂東曲」が勤まる。そのため、一般の門徒の家で勤める報恩講は、ご本山で行なわれる報恩講を早めて(取り越して)勤めるようになり、宗祖親鸞聖人の御命日(11月28日)よりも時期を早めてお勤めするために「お取越報恩講」と呼ばれ、省略して「お取越」と呼ばれている。
親鸞聖人のなくなられた後、お弟子が聖人の徳を偲んで御命日に集会を持つようになり、
「報恩講」という名称は、親鸞聖人の33回忌法要(1294年(永仁2))にあたって
親鸞聖人の曾孫にあたる覚如上人(本願寺第3代)が「報恩講私記」を著述されたことに由来している。
聖人のご命日にこのご文を拝読し、報恩感謝の
想いを表された。これが「報恩講」の
はじまりである。それが次第に形式が整えられていった。当時は「御報恩念仏会」といって7昼夜の法要が勤まっていた。
「報恩講私記」は、「報恩講式」ともいい、単に「式文」とも言われる。
「講式」というのは、仏さまや高僧のお徳を讃えるために書かれた文章である。
漢文で書かれ、拝読する時は読み下すという原則がある。
覚如上人はそうした伝統的な形式にのっとって、親鸞聖人のお徳を讃えられたのであった。
報恩講は当初、親鸞聖人の毎月のご命日にお勤めされていましたが、 本願寺第8代蓮如上人の頃から、年に一度、祥月命日にかけて の七昼夜お勤めする方式になったようである。 これを「御正忌報恩講」という。
ご本山(真宗本廟)の報恩講は、宗祖親鸞聖人の御祥月命日までの1週間(11月21日から11月28日)の間勤められます。
11月21日 14:00 初逮夜
11月22日 6:50 初晨朝
11月22日 10:00 初日中
11月22日 14:00 逮夜
11月23日 6:50 晨朝
11月23日 10:00 日中
11月23日 14:00 逮夜
11月24日 6:50 晨朝
11月24日 10:00 日中
11月24日 14:00 中逮夜
11月25日 6:50 中晨朝
11月25日 10:00 中日中
11月25日 14:00 逮夜
11月26日 6:50 晨朝
11月26日 10:00 日中
11月26日 14:00 逮夜
11月27日 6:50 晨朝
11月27日 10:00 日中
11月27日 14:00 結願逮夜
11月28日 6:30 結願晨朝
11月28日 10:00 結願日中[坂東曲]