西光寺 第十一世 成正法師 | |
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【誕生年】 | 文政6年(西暦1823年) |
【往生年】 | 明治22年(西暦1889年) |
【往生月日】 | 3月2日 |
【行年】 | 67歳 |
【法名】 | 信楽院釋成正 |
先代からの寺子屋を引き継ぎ、子弟の教育をしていたが、明治五年(1872年)の学制発布により、明治六年(1873年)九月に「育材学校」を西光寺に創立し、本堂を教室にして授業をした。しかし、別に校舎の必要を感じ、有力者に学校建築のことを相談したが、当時の人々には学校教育に対する理解がなく、賛成するものがなかったので、独力で学校建築を決心し、田地一町五反を売った千五百円と県から五百円を借り受け工事にかかり、明治七年(1874年)に竣工し「成正学校」と改称した。その校舎は洋風四階建てで、人々は驚きの目で見上げたものであったが、明治九年十二月(1876年)の伊勢暴徒に焼かれてしまった。
後に成正法師は、文部省より褒状と銀杯を授与された。